広大な自然公園で、日本の4国の1.2倍強の大きさというから驚く。
アラスカを代表する観光地だから、アンカレジから飛行機、バス、車などで行けるが、なんといってもアラスカ鉄道を利用するのがいちばん楽しいと思う。
アンカレジからデナリ公園駅まで7時間半ののんびりした旅だが、日本の新幹線なら1時間半もかからない距離だ。
山岳地幣は迂川して走るためトンネルがなく、視界が開けっぱなしだ。
2階の展望車に乗れると、いっそうぜいたくな眺望が楽しめる。
左側の車窓にアラスカ山脈が近づくと、まもなくフォレカー山(5301メートル)やマッキンリー山の巨峰群が迫ってくる。
雄大な氷河、湖、池、川、森、草原、鉄橋と続き、街も村も駅周辺以外では、まったく見当たらない。
ときどき釣り人を見かけるくらいだ。
湖で釣りをする人の横に、小型水上機を見かけたが、なるほど、この人は水上機をフィッシングに利用しているのだ。
アラスカは釣りの天国ともいわれる。
冬を除いて湾内、河川、湖沼などでさかんに行われる。
キング・サーモンからレッド、ピンク、シルバーの各サーモンを始め、オヒョウ、マス、イワナなどの豪快なフィッシングが楽しめる。
ただし、ライセンスが必要であることをお忘れなく。
ライセンスはアンカレジの旅行社や大型スポーツ店などで1日券、3日券、シーズン券を購入することで得られるが、ライセンスなしで釣りをした場合、厳しい罰則が課せられる。
この鉄道は1日1往復だが、冬は1週間に1往復となる。
デナリ公園駅に着き、ホテルに荷を置くと、さっそくネナナ川のラフティング(ゴムボートでの川下り)へ。
かっぱを着てライフジャケットに身を固め、ゴムボートで急流を下るスリルは豪快そのもの。
水しぶきを浴び、ボート中で悲鳴がうず巻く。
はじめは恐れて尻込みする人も多かったが、「なにごともチャレンジ精神だ」とけしかけ、老いも若きも参加。
2時間のスリリングなラフティングを体験し終えると、みんなが「ああ楽しかった。
乗って良かった」ともらす。
翌日、シャトル・バスに乗って、いよいよデナリ国立公園の「ワイルド・サファリ」にでかける。
最初に目についたのが、草むらに群れるターミガン(ライチョウの1種)だ。
道路に出てきてバスに近づくほど、人なつこい。
ポプラやモミの北方針葉樹林帯を進むと、「あっ、ウマだ」と誰かが叫ぶ。
バスは停止。
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